海外安全対策 フィリピン教会爆破テロ

 またもや、怖いニュースが飛び込んできました。フィリピン南部でインドネシア人により教会が爆破され、19人以上の犠牲者が出ており、48が負傷したということです。

 ミンダナオ地方では、イスラム教徒とキリスト教徒がぶつかり合って、度々武力紛争などが起こっていると言います。平和な日本では、異なる宗教がぶつかり、紛争が発生することは無いでしょうから、この状況をなかなかイメージすることは出来ないかもしれませんが、世界各国では、宗教間や民族間のトラブルが多々存在しています。

 

 本件は、まさにテロと言えるでしょう。テロを敢行する時は、「人が集まる場所」をターゲットにすることが多く、今回もカトリックの教会で爆破が起っています。日本は、教会でお祈りをする人は、そんなに多く無いですが、海外では教会に熱心に通ってお祈りをする人々が多数存在します。また、宗教間の紛争であれば、教会に集まることによって、どの宗教を信仰しているかフィルタリングをかけれることから教会はテロを敢行する上でターゲットになりやすい場所と言えるでしょう。

 

 このようなことから、治安情勢が少しでも不安定な地域に渡航した場合、安易に教会には近づかないほうが良いでしょう。テロのターゲットになりやすい場所として、空港、ショッピングモール、お祭り等のイベントなどがあげられます。

 

 海外安全対策の基本は、渡航先の治安情勢をある程度、把握してから渡航することです。渡航先のリスクに応じた安全対策を行って渡航するようにしましょう。

 
以下、引用

 

フィリピン教会爆破事件 インドネシア人の自爆テロ? 2019年2月11日

 

 フィリピン南部スールー州の州都ホロ市にあるカトリック「アワーレディ・オブ・マウント・カルメル教会」で1月27日、爆発があり、19人以上の犠牲者が出た。

 フィリピン国家警察のオスカル・アルバヤルデ長官は、日曜日のミサの最中に2回発生した爆弾攻撃で、兵士も含む19人が死亡、48人が負傷したことを明らかにした。ミンダナオ地方では過去数十年間、イスラム教徒とキリスト教徒の間で武力紛争が起きている。ホロ島はスールー諸島の一角にあり、カトリック教会の代牧区が置かれている。

 今回の爆弾テロについてエドゥアルド・アニョ内務・地方自治相は2月1日、犯行はインドネシア人男女による自爆テロとの見方を明らかにした、と東京、バンコクなどで活動する「パンエイシア・ニュース」が報じた。事件発生直後に中東のテロ組織「イスラム国」の関連サイトを通じて出された犯行声明は、自爆テロを示唆する内容となっているが、フィリピンで同組織との結びつきが強いのが「アブサヤフ」であることから、犯人を現場の教会まで案内したり、爆弾を準備したりするなどで「アブサヤフ」が犯行を支援したのは間違いない、と治安当局は見ている。